Off

***雨ことば薬膳教室***

伊那市御園の素敵なカフェ『雨ことば』さんで、11月28日(木)の夜19:00~「冬の薬膳教室」と題して、薬膳教室をさせていただくことなりました。
無農薬・有機野菜等、素材の味を活かしたおいしいお料理が評判の
素敵カフェで教室をさせていただけるなんてしあわせです(〃ー〃)。
 わたしの他の薬膳教室は座学&料理(ポイント&仕上げ)&食事が常ですが、
今回は料理抜きでシェフの作る薬膳コース料理をお召し上がりいただきます。
お値段2300円。20名様です。
 完全予約制ですのでご興味のある方はぜひお問合せください。
アン・ナチュール店舗、農協様、駒ヶ根文化センターで開催してきた
内容とは違った角度から薬膳をお伝えします。
テキストのスタイルも違うので、これまでご受講していただいた方には
復習の機会にしていただけると思います。
もちろん初めての方向けに難し過ぎないように考えております。
「薬膳」っておいしくなさそう・・・
まずは百聞は一見にしかず。ということでよろしくお願いいたします。

CA3K0719
          <参考:今年の雨ことば七夕イベントの薬膳>

ご予約/お問合せ
  雨ことばカフェ    0265-98-7350
               info@amekotoba.com

 

 


10月 30, 2013 , 教室・セミナー
Off

***薬膳教室***

 今年度から開講した薬膳教室中級コース。
初級コースを1年間以上学んでくださった方で、季節だけでなく、
しっかり体質と向き合ってメニュー構成までできるようになりたい、
という9名様が夜クラス、昼クラスに分かれて勉強中です。
 受講生自身のからだや健康の悩みをシートに記入していただき、
その中から毎回1、2個の症状を取り上げて、「気・血・水」
はどういう状態か、五臓ではどこの機能が上がるように
食材をチョイスしていけばよいか、というように初級の内容を
復習しながら自身の体質と向き合っていらっしゃいます。
 4回目の今回は「冷え」と「更年期」について。
いずれも「腎」の養生を中心に、「肝」と「脾」との関係や、
「気血同源」であること。「同病異治」といって、一見同じ病気でも
治し方は違う、という中医学の理論に触れながら、
漢方薬の素材も手に取っていただき、その薬効や
料理に使えるものとそうでない素材について学びました。
DSC_0033
 今は漢方薬も多くが錠剤や粉末タイプで処方されるので、
その中身の生薬ひとつひとつが何であるかはなかなか目にする
機会がないので、皆さんに興味を持ってもらうことができました。
素材ひとつひとつの薬効もさることながら、それが組み合わさった時の
相乗効果たるや、本当によく考えられているなあと思います。
 薬膳教室でもこんな時はこんな食材♪、と思いついていただけるように
旬の食材や地元の素材を中心にご紹介していきます。
DSC_0036
 中級クラスではプラス、旬でなくてもこんな時はこの食材をこんなふうに
調理して、というように季節はずれのものでも意味を持って使う時があります。
例えば今回は「冷え」ですが、原因のひとつに「水滞」があれば
夏に食べるような利水作用が期待できる素材も取り入れなければなりません。
そこで調味料で「熱」を作り出すスパイスやハーブを使っていきます。

 初級コースでは季節や旬を大切に。
 中級コースでは1年分の素材を目的に応じて使いこなせるように。

ご自身とご家族の健康は家庭のキッチンから♪。

 初級コースは駒ヶ根文化センターの講座で後期として募集中です。
詳しくはセミナーページをご覧ください。

 10月なのに夏日、だなんて言ってたら、急激に寒くなりました。
体調を崩しやすい陽気です。
寒い日にはスパイスをたっぷり使った「チャイ」はいかがですか(^ー^)。

 ≪チャイ2杯分≫
 ①紅茶3パック(12g位)とシナモンやクローブ(合計5g位)を水200ccで煮立たせます。
 ②牛乳を300cc加えて沸騰直前にひを止めます
 ③クッキングシート等で茶葉を濾して、お好みで砂糖を加えてお召し上がりください。
            DSC_0042
   スパイスはパウダー状のものを溶かし入れたり、ショウガをすりおろしても
  おいしいです。本場インドでは各家庭でスパイスや茶葉の配合が違うそうです。
  この冬は「我が家のチャイレシピ」にチャレンジしてみては(〃ー〃)。
 
   ちなみにクボタのレシピはあのお店とあのお店、でおたのしみいただけます♪。
  わたしがブレンドしたものでも、一度手を離れるとそれぞれのお店の素敵さが
  スパイスになり、我が家で飲むチャイより数段おいしくなっています。
DSC00792 ブログ

 からだをあたためて今から冬に備えましょう☆。


10月 19, 2013 , 教室・セミナー
Off

***中国茶教室9月に参加してきました***

 月に2度、林先生の中国茶教室に通っていますが、9月の伊那教室は
楽しみにしていた『岩茶の飲み比べ』。
『岩茶』(いわちゃ・がんちゃ)は中国・福建省北部にある奇峰奇岩の連なりを
総称して武夷山と言い、これらの岩に根を張り、太古の岩の養分を食べ、
早朝の光と 霧を浴び、岩肌を伝わって流れてくる水を飲み、
さまざまな動植物と共生し成長している茶の葉を摘んで作るウーロン茶が岩茶です。

~ 渓辺奇茗天下に冠たり 武夷の仙人 古より栽う ~

天下に名をとどろかせている名茶がこんな奇妙な所に生えているなんて、人間技ではない。
武夷の仙人が古に栽えたものとしか思えない。

宋代の詩人范仲淹(989~1052)は岩茶の生育する世にも希な情景をそう詠みました。
岩茶は唐代より皇帝のお茶として珍重され、現在でも一部の人の手にしかわたらない極めて
生産量の少ない貴重なお茶です。
自生している茶の樹及びその接木から作られる「大紅袍」などが本来のこの「岩茶」に値する
高級品のようです。
 現在、一般的には武夷山市内にある100余りの認可企業によって生産され、かつ、
名岩区または丹岩区の原料を使用し、武夷岩茶としての特質、国家規格に合致しているもの
を「岩茶」と総称しているようです。それでも選ばれし「岩茶」。
そんな奥の深い「岩茶」を数種類いただけるうえ、一品持ち寄りなので、いつもにも増してワクワク♪。
教室に入ると既に机上にはフランセ板屋のモンブラン(☆▽☆)。
わたしは昼まで薬膳教室中級を開催していたので、手抜きをしてそのおかずを持参。
CA3K0912
すっかり「食べて飲む!」ことばかり考えて行ったら、岩茶も交代で淹れていくとのこと。
・・・・えっ(・  ・)。
中国茶はお茶の種類によってもその品種によっても煎れ方が全部違います。
袋の中からくじ引きのように数ある岩茶から取り出しました。
わたしが引いたのは「水仙」。
武夷山から種子を貰い受けて、土で栽培して大量生産に
成功したもののようです。
 今夜の他の生徒さんはベテランのおもてなし1期の方々。
駆出しのわたしは先に煎れて、早く緊張から解き放たれたほうが良いでしょう、
との先生のお心遣いでトップバッターでした。
 前に出て煎れたときも同じように味わうんですが、緊張するせいか
煎れることで手一杯になってしまうからか、愉しむならやっぱり煎れていただくに限ります。
なのでトップバッターのご配慮に感謝。早く終えて、後からゆっくり愉しみます。
 わたしが煎れた水仙はすーっと喉元を心地良く通り過ぎ、後から香が頭のほうに抜けていくような
すっきりとした味わいのお茶でした。2、3煎目は苦みも加わり、
ちょうどお茶請けが欲しくなりました。
中国茶は岩茶だけでなく、1煎、2煎と飲む度に香も味も変わっていきますが、
殊に岩茶は6煎、7煎まで深い味わいを愉しめます。
 次にベテランS先輩が煎れてくださったのが、『半天腰』(ダンフォアパオ)。
「大紅袍」や「白鶏冠」「鉄羅漢」「水金亀」の四大岩茶、「半天腰」を加えて
五大奇種と言われる高級品。
現地の価格で500g60000円だとか。
煎毎に醸し出される上質な味と香り、
すーっと逆に吸い込まれてしまいそうなくらいです。
 後から調べたのですが、岩茶の深い味わいや香のことを「岩韻」と表現するようなんですが、
まさにこれがそうなのかもしれません!
 午前中にはたっぷりと陽光を、北面で翳る午後にはたっぷりと水分を吸収して育つそうです。
別名「半天妖」とも呼ばれるのは、1煎毎にきらめく上質な味と変化していく香りから
の由来もあるようです。

 次にいただいたのはM先輩が煎れてくださった「金観音」。
洗茶の香は若々しいのにまろやかなイメージだったのですが、
いただいてみると、まずはツンとする力強い香。
それがだんだんやわらいで最後はバニラのような甘い香りに~。
中国茶もアロマテラピーに通じるものがあります。
香りは鼻から吸い込んで大脳辺縁系に直結していますから。
それゆえにカフェインが持つ刺激・興奮様作用よりも
香りのリラックス効果が増して、自律神経の副交感神経が優位になる
のだと思われます。
 逆に眠気を覚ましたい時は、抽出時間を長くしたりして、濃いめのお茶
を飲めば交感神経のほうが優位になると思われます。
 それから今回、まだまだお茶の種類も銘柄もわからないわたしですが、
いいお茶は『おいしい』と改めてわかりました。
特にミネラル豊富な岩茶は薬効も特段。
苦味を作るカフェイン、甘味、酸味、旨味を作るテアニン、渋味を作るカテキン類や、
鉄、亜鉛、カルシウム等、有効なミネラルがたっぷり含まれています。
 今月の薬膳中級クラスは、『高脂血症』についてだったのですが、
まさにこの岩茶は血液をサラサラにして余分な脂肪を体外へ排出することに
長けたお茶だと思います。おいしくてカラダに良い中国茶。

 林先生にはお茶の煎れ方はもとより、こういった薬効のことでもアドバイスをいただけるので
本当に勉強になります。
わたしがお客様お一人おひとりに茶葉や東洋・西洋ハーブをブレンドする薬膳ハーブ茶も
まだまだおいしくできる!!と思ったお茶教室でした。

 中国茶を勉強されたい方はぜひ林先生の教室へ♪。
諏訪在住の先生ですが、長野県南信、中信、北信、そして東京でも教えていらっしゃいます。
中国茶葉や茶器なども販売しているショップも諏訪にあります。
ご興味がある方はこちらまで ↓↓↓

http://www.haocha-kobo.com/ 

 それにしても、わたしは水仙、先輩は半天腰
お茶のグレードがわかる方への話になってしまいますが、
お茶も煎れる「人」を選ぶんだな(-_-;)、と怖いくらいに思いました。

わたしも「いいお茶」に選んでもらえるような「人」になりたいです。

フランセ板屋のモンブランも最高でした~!!!!!!!