今年度から開講した薬膳教室中級コース。
初級コースを1年間以上学んでくださった方で、季節だけでなく、
しっかり体質と向き合ってメニュー構成までできるようになりたい、
という9名様が夜クラス、昼クラスに分かれて勉強中です。
受講生自身のからだや健康の悩みをシートに記入していただき、
その中から毎回1、2個の症状を取り上げて、「気・血・水」
はどういう状態か、五臓ではどこの機能が上がるように
食材をチョイスしていけばよいか、というように初級の内容を
復習しながら自身の体質と向き合っていらっしゃいます。
4回目の今回は「冷え」と「更年期」について。
いずれも「腎」の養生を中心に、「肝」と「脾」との関係や、
「気血同源」であること。「同病異治」といって、一見同じ病気でも
治し方は違う、という中医学の理論に触れながら、
漢方薬の素材も手に取っていただき、その薬効や
料理に使えるものとそうでない素材について学びました。
今は漢方薬も多くが錠剤や粉末タイプで処方されるので、
その中身の生薬ひとつひとつが何であるかはなかなか目にする
機会がないので、皆さんに興味を持ってもらうことができました。
素材ひとつひとつの薬効もさることながら、それが組み合わさった時の
相乗効果たるや、本当によく考えられているなあと思います。
薬膳教室でもこんな時はこんな食材♪、と思いついていただけるように
旬の食材や地元の素材を中心にご紹介していきます。
中級クラスではプラス、旬でなくてもこんな時はこの食材をこんなふうに
調理して、というように季節はずれのものでも意味を持って使う時があります。
例えば今回は「冷え」ですが、原因のひとつに「水滞」があれば
夏に食べるような利水作用が期待できる素材も取り入れなければなりません。
そこで調味料で「熱」を作り出すスパイスやハーブを使っていきます。
初級コースでは季節や旬を大切に。
中級コースでは1年分の素材を目的に応じて使いこなせるように。
ご自身とご家族の健康は家庭のキッチンから♪。
初級コースは駒ヶ根文化センターの講座で後期として募集中です。
詳しくはセミナーページをご覧ください。
10月なのに夏日、だなんて言ってたら、急激に寒くなりました。
体調を崩しやすい陽気です。
寒い日にはスパイスをたっぷり使った「チャイ」はいかがですか(^ー^)。
≪チャイ2杯分≫
①紅茶3パック(12g位)とシナモンやクローブ(合計5g位)を水200ccで煮立たせます。
②牛乳を300cc加えて沸騰直前にひを止めます
③クッキングシート等で茶葉を濾して、お好みで砂糖を加えてお召し上がりください。
スパイスはパウダー状のものを溶かし入れたり、ショウガをすりおろしても
おいしいです。本場インドでは各家庭でスパイスや茶葉の配合が違うそうです。
この冬は「我が家のチャイレシピ」にチャレンジしてみては(〃ー〃)。
ちなみにクボタのレシピはあのお店とあのお店、でおたのしみいただけます♪。
わたしがブレンドしたものでも、一度手を離れるとそれぞれのお店の素敵さが
スパイスになり、我が家で飲むチャイより数段おいしくなっています。
からだをあたためて今から冬に備えましょう☆。